昨年2017年の9月。
土曜日の中級気功講座をはじめようとしたその時に、母が転んで腰が痛くて動けないと電話があって、講座受講してくださったみなさまにはとてもご迷惑、ご心配をおかけして、そして、励ましていただき、本当にありがとうございました。
おかげさまで母はとっても元気にもとの自宅での生活を楽しんでおります。
せっかくですので、圧迫骨折し、回復してきた母の様子などについて、書いてみたいと思います。
高齢のご両親などの介護の参考になればありがたいです。
母は89歳。今年90歳になります。
圧迫骨折をする前に気功で3段の短縮編に入ったところでした。
あの日の朝、母は趣味で集めているこけし群につっこんで転んでしまい、腰を打ってしまったようで、こけしがボーリングのピンのように、倒れて、まさにストライク!状態であるのを、駆けつけた際に目撃したのでした。
そして、レントゲンの結果、母は腰椎1番を圧迫骨折しているとのことでした。
骨折後は、とにかく安静が大切ということだったのですが、最近は圧迫骨折で入院は難しいらしく、自宅静養で、なるべく動かないように、とのことだったのですが、どう考えても無理なので、地域包括センターの方にご紹介いただいた老人ホームで、上げ膳据え膳で、なるべくじっとしてもらうことにしました。
紹介していただいた老人ホームはとても綺麗でまるでホテルのような内装、親切丁寧な対応で、母を安心してお願いすることができました。
圧迫骨折は、むやみに動くと、もろくなった骨が崩れてしまい、つぶれてしまった度合いにより予後が悪くなります。骨が固まるまでは、なるべくじっとして動かないで、これ以上圧迫が進まないようにすることが大切なので、とにかく、コルセットをはめて、安静に座っていてもらいました。
1ヶ月ほどたち、痛みが少し軽減、老人ホームでの生活にも慣れて落ち着いてきた頃、自宅に帰ってもう一度自由に生活したいという母のたっての希望もあり、筋力を低下させることを防ぐために、気功を取り入れてもらうことにしました。
この時の気功は、基本姿勢で指をただ曲げて、背骨に氣を入れていくというもので、煉成でやるものですが、誰でもできる簡単なものです。
骨折前は30分ほど立てた母ですが、骨折後のこの時は15分がやっとになっていました。
けれども、家にもう一度帰りたい!という強い気持ちで、母は毎日、気功をはじめたのでした。
15分がやっとでしたので、時間は5分から10分目標。楽に無理なくできるところから、のんびりと。そして、骨の圧迫を防ぐため、震法はなしで、ただ、じっと立ってもらいました。