秋はお月見の季節ですけれども、肺の季節でもあります。
肺の健康を大切にして過ごすとよいですよ。
と、五行論で言われています。
五行の気功に入っている方は、よくご存知と思うのですが、
肺の大好きな気、エネルギーは、金星のエネルギーです。
「そんな星占いみたいな…。
言われたってイメージが全然湧いてこないよ…。」
と素直な方にはよく言われます…。そりゃそうだ、と私も思います。
さて、私もこの
「金星の気は金属の気で、肺」
という謎の?!組み合わせに、ずっと悩んでおりました。
もしかしましたら、昔の文献など調べるといろいろわかるのかもしれませんが、
今回は、練習の中や日常で感じたイメージについて、お話してみたいと思います。
この金星の気を入れると、その世界がきらめく、輝く、透明感を増す、
そんな変化を感じられます。
全てが輝き、明確に、高精細になっていく感じです。
ハイビジョン、4K、8Kと、
画面がクリアに鮮やかになっていくような。
ですから、なんとなく、金属の輝きのように清涼感があって、
凛としたエネルギー。
くもりやもやもやをとって、世界を清浄に、透明に、シュッと、
そして静かにしていくような、どんどん空気が澄んでいくような、
そんな感覚です。
肺は太陰肺経ともいいますから、太陰、という陰の気も関係しているのかもしれませんが。
以前、明治神宮で催された、金属工芸の展覧会にでかけたことがあります。
明治神宮は、陰の気の宝庫のような場所ですが、そこに金属工芸品が並んでいる空間は
凛として静かな煌めきに満ちていました。
ものすごい清涼感、いるだけで佇まいが整っていくような感じです。
これが金属の気、エネルギーのなせる技なのでしょうか。
そして、そこに並んでいた美術品は、金属ですけれども、決して硬くはなく、
とても柔らかいものでした。
この感じは気功の練習に、とても役に立つのではないかと思います。
秋の夜長。綺麗なお月さまや、それから金星の気、エネルギーも
ちょっと気にかけてみるのは、気功的素敵な過ごし方でしょうか。
おすすめの気功は、肺の気功、内蔵五行の気功。
そんな秋の肺の金星浴…。
風邪を寄せ付けず、健やかな冬を過ごすためにも、とても役に立つと思います。