頭がクエスチョンマークであふれてしまい、
完全フリーズした私を見て
加納先生は、ようやく状況を理解したようで、
「君はどんな、“はれた空”を書きたいんだい?」
こう、やさしく、語りかけてきました。
その時、私は小学4年生の課題 “はれた空” と書いていました。
「どんな はれた空?
習字は手本をよく見て、左の手本を右の白い紙に写せばいいんだから、
ええと、手本のような“はれた空”を書けばいいんだよねえ????」
私は口にはださず、一生懸命、クエスチョンマークで埋め尽くされた
頭で考えました。
何も言わない私に、先生は、
「では、私が書いてみよう。」そう言って、
私の子供用の安い、それにかなり割れてしまって、ぼっさぼさの筆と、
つるつるの子供用の半紙を手にとりました。
加納守拙先生1
加納守拙先生2
加納守拙先生3
加納守拙先生4
加納守拙先生5
加納守拙先生6
加納守拙先生7
加納守拙先生8
加納守拙先生9
加納守拙先生10