潜在意識、
それは、
大変素直な道具です。
素直なだけに、使い方をまちがえると、
とても困ったことになります。
「私ってだめだなあ」
そう、いつも思ってしまう癖があるとします。
それは、どういうことをしているかというと、
顕在意識である、
例えば、アプリケーションである、ワードで、
毎日、せっせと
「私ってだめだなあ」
と、書いて、保存。
結果、同じ名前のファイル
「私ってだめだなあ」「私ってだめだなあ」「私ってだめだなあ」「私ってだめだなあ」「私ってだめだなあ」「私ってだめだなあ」「私ってだめだなあ」「私ってだめだなあ」
が、ずら〜っと保存されて、
並ぶことになります。
けれども、このファイルは、
不可視ファイルとして、保存されるので、
顕在意識から、見ることはできません。
けれどもシステム的なOSともいえる
潜在意識からは、見ることができます。
それを潜在意識は
別に誰に頼まれなくても、
自動的に、バックグラウンドで、
これをよく使うんだな、
と認識します。
そして、この、たくさんたまったファイル
「私ってだめだなあ」は、
潜在意識の中へ、
よく使う語彙、項目として
しっかり、保存
されるのです。
けれども、やはり、
この事実を、顕在意識で認識することは
できません。
あくまで、バックグラウンドで、静かに
「私ってだめだなあ」と考えている本人も
全く気がつかないうちに、
「私ってだめだなあ」は
潜在意識に保存されるのです。
さあ、
「私ってだめだなあ」が保存されてしまった場合、
大変困ったことになります。
けれども、潜在意識は、
本人が困ろうが、喜ぼうが、
そんなことは、全く感知しません。
潜在意識は、あくまで、
同じ名前のファイル数というデータをもとに
大変素直に、
システマティックに
働くだけなのです。
そして、
ここまでの心の使い方の道筋がちがっていた場合、
この潜在意識の働きによって、
私たちは、
逆に道具である心に翻弄されてしまう、
心の奴隷になってしまうことが
起きてくるのです。
この潜在意識の力、働きとは
一体どのようなものなのでしょうか。
気功で心をコントロールするメカニズム 4 に続く予定