自分の足腰の弱さに気がつき、毎朝太極拳の練習をして、
少しずつ足も丈夫になってきました。
朝の太極拳は気持ちがよく、清々しく、それだけで健康効果はあります。
けれども、どうしても、足腰の安定感、強さ、柔軟性に満足は得られない。
このどうしようもない事実に私は直面しました。
腎氣がへろへろの、40歳をとうに超えた私は、どんなに鍛えても、
「まあ、もともと弱いわけだし、がんばってもこんなものか。」
的なぐらいにしか鍛え上げられなかったのでした。
気功の先生に足に気を通すのにはどうしたらよいのでしょう?
と聞いてみたのですが、
「難しいよ。」
とのお答えでした。
けれども太極拳を続けていれば、まあ、丈夫になったりするのかな?
そんな淡い期待をしながら、一生懸命練習をしながら続け、
太極拳の普及指導員の資格もとりました。
足のストレッチを続けたおかげで、身体も柔らかくなりました。
安定感も最初よりずいぶん増しました。
けれども疲弊しきった私の腎氣は、
そうそう満々に満ちることもなかったのです。
腎氣を上げるにはどうしたらよいのだろう?
気功もだめ?
太極拳もだめ?
本当に?
と私の腎氣探求の旅は振り出しにもどったのでした。
実際、腎氣を上げるということは、大変に難しい、
世間一般ではそう思われています。
腎臓が病気になったら大変です。
西洋医学でもとても難しい病気です。
人間は年をとったら、そうそう若返ることはありません。
お亡くなりになりそうな状態で急に生き返ったりはしません。
それが人間の、腎氣、生命の自然な姿です。
腎氣が蘇る、若返る、
それができたら、人間は不老長寿、しいては不老不死を
手に入れることができるのですから、大変なことなのです。
ここまで元気になったのですから、ありがたいことです。
それ以上を望むのは、欲なのかもしれません。
けれども、かなりのうっかりもので、アホな私は
そんなことには全く気がつかず、ただただ、
何か方法があるに違いない!
心のどこかで、そう信じてやまないのでした。