「さあ、今度は一人で書いてごらん。」 あまりのわけのわからない感覚にぼ〜ぜんとしている私に 先生は言いました。 わたしは、やはり声はでずに、 ただ、うなずき、 先生が一緒に書いてくれた身体、筆の感覚 それを自分なりに再現 …
わくわく感で全身が満たされて、 じんわりふんわりした感じの中 筆が紙の上をすべりはじめました。 !!!!!!!???????!!!!! 言葉にならない驚き、 一体それが、何なのかさっぱりわからないのですが、 私の筆はもは …
と、その時です。 加納先生が筆を一緒に持ってくれた瞬間に、 筆に羽がはえたかのように、ふううっと軽くなり、 同時に腕もふううううわああっと軽くなり、 さらに、身体までもが、ふうわあああああっと まるで宙に浮いているかのよ …
質問に、何も答えられない私に、 加納先生は、教えてくれました。 「これは、細く、静かに降る雨。」 「そして、こっちは、じとじとしている重いうっとおしい雨」 「雨だって、いろいろな雨があるんだ。 君の書きたいものを、自然を …
目の前でくりひろげられる とんでもない、みたこともない事柄に あっけにとられるなか、 さらに加納先生は続けました。 「いいかい、自然をよく見て書くんだ。 はれた空があるなら、雨もふる。」 そして、2枚の「雨ふり」という作 …
家族に、時々、練習台になってもらって、気功療法をします。 不機嫌そうなだんなに、先日、気功療法をしました。 だんなは、考える人で、知識で頭がいっぱいです。 歩く辞書。 歩くwikipedia, いろいろ知っているので、な …
加納先生の書いてくれた はれた空 に、釘付けになって 結果、やっぱりフリーズしている私の前で さらに先生は続けました。 子供用のつるつるの半紙をもう一枚手にとって やはりおもむろに裏にし、 (この時点で、わざと裏に書いて …
さて、私の子供用のぼっさぼさになった筆を手にとり、 つるつるの子供用の半紙をおもむろに裏にして、 さっと、下敷きの上に置いた加納先生は、 あっけにとられている私の前で、 ぼっさぼさの筆を気にするふうもなく、 さらさらと、 …
頭がクエスチョンマークであふれてしまい、 完全フリーズした私を見て 加納先生は、ようやく状況を理解したようで、 「君はどんな、“はれた空”を書きたいんだい?」 こう、やさしく、語りかけてきました。 その時、私は小学4年生 …