最初はあまり立てなかった母。
けれども、老人ホームは家事、身の回りのことを全てやってくださるので、自分の時間はたっぷりあります。
さらに家にはない衛星テレビも見られることに気がつき、テレビを見ながら地道に練習を重ねていったのでした。
それが功を奏し、最初は5分くらいの気功の練習時間が、10分、15分と増えて、11月末には、1日30分、朝、昼、晩と3回立てるようになり、かなり元気になってきました。
気功を続けたおかげで、筋力もそれほど落ちることもなく、歩くのに足はこびも軽く、整形外科の先生にも、順調と言われてさらに自信もついてきて、あと1ヶ月くらいで、自宅での生活ができるよう計画を立てようというところまで進みました。
お医者様の許可もでたので、老人ホームから外出し、近所の花屋で、ハロウィーン用のへんてこりんのかぼちゃを買ってみたり、薬局で、骨密度を測ってもらったりして、年齢より若い結果に喜んだりしながら、靴をはいて歩く練習もしていきました。
そして、地域包括センターの方と相談して、同時進行で、自宅介護の準備を整えていくことにしました。
圧迫骨折から3ヶ月。
高齢の母には、身体の変化や環境の変化で、まずその変化を受け入れて、さらに順応していくことも大変だったと思います。
怒涛のような3ヶ月。けれども目標をもって気功の練習を続け、ようやく出口がみえはじめました。
つづく
母がホーム館内や気功の練習に使っていたシューズ。
やわらかくて履きやすかったようでお気に入りでした。
22、5から23センチの足の大きさですが、Lサイズ利用。
かがめないので、脱ぎ履きは全てヘルパーさんにおまかせ。