気功は、特に熟練してくると、病気を気功でなんとかできる、と思い、油断します。
実は、西洋医学のお医者様に行けばすぐに治るような急性の病気であったのに、それをせず、命を落とした気功師もいます。
プロであってもそうなのですから、過信は禁物です。この過信は、気功の弊害、気功病ともいえるでしょう。他の療法においても、そのようなことは起こり得るかもしれません。
気功や民間療法、自然療法などがお好きな方は、時に西洋医学を大変に避けたりします。けれども、西洋医学はひとつの学問です。そして、病院などの医療体制は本当によくできていて、日本に住む私達は健康保険で、安心して医療を受けることができます。そのおかげで、私達の平均寿命は大変伸びました。そんな素晴らしい功績があります。
西洋医学は特に急性の症状、病気に強いと思います。けれども、まだまだ万能ではない部分はあります。
特に、年をとってからの老化による症状、生活習慣が原因の慢性的な症状、自己免疫疾患などについては、完璧ではありません。
何より、生命を扱う医学をもってしても、まだなぜ生きているのかよくわかりません。ですから限界があります。
お薬を飲み続けることによって起こる副作用があるのも事実です。検査によって受ける弊害もあります。
ですから、日々、研究、進化し続けています。
そして、そんな西洋医学の苦手な部分を補うような、東洋医学や、民間療法、食事療法、呼吸療法などがこの世の中にはたくさんあります。そして、西洋医学と同じで、日々様々な研究が行われ、進化しているでしょう。例えば、気功なども、そのうちのひとつになると思います。
こういった療法は、鍼灸などは、急性のものにも対応したりしますが、主に慢性的な生活習慣病や、体質改善のようなものを得意分野にするのではないかと思います。そのため、実際に改善傾向に入るまで、一般的には時間がかかります。
ですから、今の自分の症状によって、上手に選んで、使うことが大切です。
2につづく